朝の３時間が怖い

朝目覚めてから３時間前後の間は、高血圧症の人にとってとても怖い時間帯となります。なぜかというと、ただでさえ高い血圧が、さらに急上昇する時間帯だからです。私たちは朝起きだしてから活動を始めるにしたがって体にパワーがみなぎってくるのですが、それは血圧の上昇を伴うのです。血圧が上昇しないと活動的に動けないのですから、逆に低血圧の人が朝目覚めてもなかなか布団から出られないという理由もよくわかりますよね。血圧が高い人はパッと布団から飛び出てトイレに行ったり散歩に出かけられたり、顔を洗ったりという行動が無理なくできるのです。それ自体は結構なことなのですが、活動的になりすぎるあまり、血圧が高くなりすぎて脳梗塞になる可能性も高まってしまうのです。

そのようなリスクを減らして、健康的に活動を始めるためには、布団から急に飛び出るようなことをせずに、目覚めたら布団の中で深呼吸をするくらいの余裕を持つことが大事なのです。ゆっくりと活動的な身体にしていくためには、急がつくことを控えることが肝要です。まるで雪道の車の運転のようですが、血圧が安定するまではゆっくりを心掛けることです。